男性保育士求人・採用の実情と就職
就活には様々な困難があり大変だったのですが、恩師のたくさんの支援、協力をいただき無事に男性保育士としてはる蔵も私立保育園に就職できました。
公立保育所、私立保育所に関わらず様々な要因が挙げられますが、男性保育士の就職はとても厳しいものとなります。
以下のようにはる蔵の卒論で、就職の壁となった実情が記録として残っておりました。
その記録には以下のように書いてあります。
静岡県○○地区で頑張って通える範囲ならどこでもOKという条件。
↓
求人があるか電話確認する
↓
求人があっても男性は×。面接すらできない。
↓
10件以上の問い合わせをし、やっと1つ試験を受けるところが見つかった。(後にそこがはる蔵の就職先となりました)
受かる、受からないの前に採用試験すら受けられない状況でした。
はる蔵は電話で求人に関する情報を探しましたが、保育系の求人サイト等を利用してみるのもよいでしょう。
【補足】
専門学校と、はる蔵が実際に就職活動する地域がだいぶ離れていたため、学校にある求人情報は、自分には役立ちませんでした。
現状、実情
昨今、男性保育士が求められてきているのは間違いないが、いざ就職となると環境が整っていなかったり、踏み切れない園が多く、厳しい。
↓電話問い合わせの例とよくある問題
- 興味はあるけど…
- 電話口で男と分かっただけでダメ
- 親子さんの中には特に女の子は「保育士であっても触られたくない」
- 男性トイレがないのでごめんなさい
- 幼児の性の対象とする事件が多いから×
- 男性保育士に抵抗がある(職員)
- 女性の職場であって、男性の入る職場ではない
- 大丈夫かな、細かいケアができなそう
- ダイナミックに遊ぶのはいいけど、子どもたちのケガが心配
- …など
就職できるならば・保育士として働けるならばどこでもいいと思って就活してもただでさえ大変なのに、給料・待遇にまでこだわると更に厳しくなります。
例:保育園の就職決まらず卒業してしまった男性保育士の苦難
はる蔵の恩師が送ってくれたエピソードなんですが、こちらの記事「男性保育士志望の卵と初採用に試みる某保育園のエピソード」も関連記事としてお読みください。特に施設関係者で男性保育士がほしいけど…と迷っている方ならば尚、読んでほしい記事です。
ついでにこちらの記事「主な男性保育士のメリット」も(笑)このように男性保育士を雇用するメリットだってあるんです。まずは求人を出す段階で、履歴書・採用面接応募の段階で男性だからと…却下だけはしないでいただきたい。
男性保育士を採用できない給料面とその他要因
【給料面で厳しい】
基本的に多くの保育現場(私立保育所の場合)では一定サイクルで人事入れ替えがあります。
女性保育士さんが結婚・妊娠して退職→新人採用の流れになります。もちろん結婚しても妊娠したとしても、産休・育休をとってまた現場復帰する女性保育士さんもいらっしゃいますよ。
それは公立保育園の公務員保育士さんが多いと思います。その反面、私立保育園に勤める保育士さんは圧倒的に辞めていく先生が多いのが現状です。
そして子育てが落ち着いてから、正社員・パートなどで復帰する方もいれば、もしくは潜在保育士となってしまう方もいます。
男性の場合、結婚→退職とは成り難いため、ある程度の年齢に達した時、人件費の面で厳しいものがある。
大袈裟になるかもしれませんが、その男性一人に給料を払うのであれば、二人分採用できることもあるかもしれません。(しかし長く勤める男性保育士さんはあまりいなく、就職後数年で退職する方が多い。その理由は給料問題・人間関係・女性社会の中でうまく溶け込めなかったなど。)
もしも長く勤めることを仮定した場合、そこまで男性を雇用するメリットがあるか?と考えさせられる園もあるようです。施設側がいずれ重要なポジションを任せられる人を採用したいと考えている場合には、逆に男性は有利かもしれませんね。
【男性保育士がなかなか受け入れられないその他要因】
- 女性の職場という固定概念
- 更衣室、トイレの環境がない
- 職場恋愛の問題なったらと心配する
- 保護者の方との不倫等を心配する
- …など