男性保育士の期待と悩み
男性保育士というだけで、周りからの注目、視線を集めますし、男性保育士に求められるもの(期待)は自然とプレッシャーになってしまう方も少なくありません。
はる蔵も男性保育士として、どう自分の価値を見い出したらいいのか…とても悩み、そこを意識するあまり、それが逆に空回りをたくさんしました。
誰もそんな意識するほど見てないなんて言えません。思い込みとも言えないんですよね。現にびっくりするほど保護者など周りからは見られています。
自身の体験談になりますが、1年目は特に本当の自分・自分らしさが全く出せなかったのが、悔しかったです。自分の性格上の問題(プレッシャーに弱い)でもありましたが。
男性保育士は良くも悪くも見られている
同じ新人で入ったとしても男性保育士は女性保育士の何倍も注目されます。
雇用主・職員だけではなく、保護者からも常に見られているのです。ではどのように見られているのでしょうか?
- 単に珍しい
- どんな人、信頼できるか見極めてる
- 大事な子を任されるのか不安でつい目に入ってしまう
- 性問題もあるので心配している
- 男性にもこの職が務まるのか
- 疑いの目
- 裏の顔があるんじゃないか
- 男性らしさのある保育を期待しているから
- 子どもが本当に好きなのか
- 何の目的で保育の世界に入ったのか
- いざという時に頼れるのか
- こわい人ではないのか、優しい人なのか
- 女性が中心の職場でどう過ごして、関わっているのか
- こんな男性保育士であってほしい、そんな保育姿を見たい
- …など
悔しいですが、男性保育士として、最初は疑いの目を向けられるのは致し方ないものだと思います。
自分が親でもきっと何かしら注目してしまうだろう。
ここで挙げたポイントはマイナス要素ばかりですが、逆に見られている=アピールできる要素が多いということになるので、常に誠実な保育を心がけましょう。
ここを十分に活かせれば、きっとあなたを見る目も変わってきます。
はる蔵の場合「全然保育士としてはダメで精一杯だけど、とにかく頑張ってるよ」とは伝わったと思います。
保護者の方にも職員の方にもそうやって評価していただきました。
男性保育者に期待する役割や働きとは?
園長先生・主任保育士・中堅クラス以上の、いわゆるベテランである保育業界の方々が多く集まった、とある講座の男性の保育者に関するアンケート調査の結果によりますと以下。
身体的特性を生かした働き
- 体を使ったダイナミックな遊び・体育指導(33人)
- 力仕事・高いところの作業・施設の管理(13人)
- 0A関係・園バス運転・防犯(5人)
精神的特性を生かした働き
- 女性とは違う視点・考え方・感じ方(13人)
- 父親の子育て参加や相談を促進(3人)
- 女性保育者のケア(1人)
存在特性を生かした働き
- 父親的役割(18人)
- 両性いることの自然さ(5人)
男性保育士が活躍したい行事と場面や主な男性保育士のメリットなどで書いた内容が数値化されたものみたいな結果ですね。このように数値が入ると、どの部分がより重要視されているのか、とても参考になります。
この記事「性別・役割とか全く関係ないと主張する男性保育士もいるけど、僕は完全同意はできません」でも主張しましたが、やはり周りからは男性らしい保育や働きが期待されるんですね。