性別・役割とか全く関係ないと主張する男性保育士もいるけど、僕は完全同意はできません
男らしさ、男なんだからこうありたい…そういった意見に対し、男女関係ないと主張する男性保育士さんもいらっしゃいます。
「男だからこうだとか、男だから力仕事を頑張ろう」そういった役割などは意識せず、男女関係なく保育に努めよう、保育に男も女も母性も父性も関係ないのだから、という考えです。
しかし僕は完全同意はできません。男女平等は理想的な考えですし、その気持ちも分かりますので完全否定もしません。ですので、中間くらいの立場です。
ただ、全く男女関係なしと全面的に主張するのであれば、男の保育に求められる期待にこたえられる自信がないから逃げ道を作ってそんなこと言ってるのでは?男としての自信がないから男女の区別されたくないだけじゃないの?現実を受け入れていないのだと思ってしまいます。
あえて紹介はしませんが、とあるSNSの記事を読んでこのように感じたので記事にしました。
男性保育士、ロリコンと疑われ保育の一部を制限など、男だからと差別的な扱いも受けるのは不平等なことで、とても心外ですし、十分男性保育士の辛さを理解できますが、それはもう仕方がないことのような気がします。あきらめではなく、そういうものといった認識です。
そもそも生まれた時から男女の違いはあるものですから、男女の括りなしに物事を考えないっていうのは無理難題だと思います。それに本能的な違いもあるでしょうし。例えそれが固定概念だとしても。
昨今ではそういった考えが薄れてきていることもありますが、それでも性別の違いによる偏った考えはいまだ残っていますし、今後もなくなることはないでしょう。
もし本気で保育に男女関係ないと主張するならば、ナイフを持った不審者が保育園に不法侵入してきた時、女性保育士にその対応をお願いできますか?
それだって園での出来事というか事件です。子ども達を守るのもそれも仕事の内ですよね。保育の仕事に男女関係ないと言って、不審者対応を女性の先生に任せられますか?
そんな場面で僕は女性保育士にその対応をお願いすることはできません。僕ならば頼りないかもしれないけど男として率先して対応する。それが答えです。
男だからというより、人としてかもしれませんけどね。
固定概念かもしれないけど、どうしても男性として求められるものはある
以前、主な男性保育士のメリットや男性保育士の期待等でご紹介した内容を含め、男性保育士の採用を検討する・雇用している園は、男性らしさを求める・期待する面もあります。
雇用側だけではなく、子ども達にだって男性に求める父性的な部分・女性に求める母性的な部分、無意識かつ本能的に使い分け、求めるように感じます。
関わり方や環境など人それぞれですし例外もたくさんあるでしょうけど、子どもの寝かしつけ時にはパパではなくママを求める、遊びはママではなくパパがいい…そういった無意識の本能。
ナイフを持った不審者が保育園に不法侵入してきた時、力の強い体系の大きな男性か力の弱い小柄な女性保育士、どちらに助けを求めるでしょうか?それが家庭でも同様、一般的にパパとママ、どちらに助けを求めるのか。
それに女性保育士さん・ママ側からしたら、そんな時には男性保育士さん・パパを頼りたいのではないでしょうか?
もちろん女性よりも頼りなくても、非力であっても、身長が低くても、体力がなかったとしても、運動が苦手だとしても、他の個性を活かせるよう男女関係なく保育士として歓迎してほしいし、男らしくなくとも保育に携わる権利は当然あります。
男らしくないからといって「男の保育士として失格だ」なんて言われるのは心外極まりないです。固定概念として生まれた男性保育士の理想像というものもあるでしょう。それも重々分かってます。
しかし自分がいくら男女関係ないと主張しても、周りからは同じ保育士でも男か女かで判断される部分は致し方ないものだと思うしかないと思うのです。これが現実です。
男らしさがある保育が男性保育士にとって素晴らしいなんて言いませんし思ってもないです。そして人に男らしくあれとは言いませんし、僕自身全く男らしくもありません。何度も言いますが、周りからはそう思われてしまうのは仕方がないと言いたいだけです。
ですので、男としては頼りないかもしれないけど保育士としては立派にやっているとか、他の点でカバーできるよう自分の存在意義を見出しているとか、そんな感じでレッテルに負けずにやっていくしかないと思います。